やる気が出ないとき

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こんにちは。

気温の変化のせいか、「何かをしよう!」という意欲が湧かない事がありませんか?

何もせずに過ごすのも一つの方法かと思いますが、しなければならないことがある時はまず小さなことから始めてみるといいですよ!

始めてみれば、意欲には関係なく人間の脳の側坐核(そくざかく)という場所が興奮を始め、次第に没頭できるように意欲を作り出すそうです!

運動するなら着替えて外に出てみる、勉強ならペンをもってノートを広げてみる、私の仕事なら、白衣に着替えて色作りを始める事ですね。

ちょっと難しい色を作る時はいつの間にか没頭しています。

色が出来れば染めを始めたくなるので、自然と作業が進んでいます。

一つの小さな行動が意欲を引き出してその積み重ねが大きな目標を達成することに繋がるようです。

 

色づくりは革色を見て同じ色を作りますが、実際に革に色を入れると革の状態によって色が暗くなったり、作った色がそのまま入らないことがあるんです。

そのため、いきなり染めていくことはありません。目に付きにくい箇所で色調整をします。それも色の馴染み具合を確認しつつ行います。

革で色を試す時点で既に近い色にはなっていますので、そのまま一回で厚く全部を染めてしまえば時短になりますが仕上がりはそれなり。

出来るだけ自然に仕上がるように色調整をしたり、色の定着や染め具合を見つつ色を重ねるのが違和感の無い仕上りに繋がります。

お化粧とよく似ているんですよ。シミ部分だけをコンシーラーでカバーしてファンデーションを全体に薄く塗ってしあげると自然な感じになります。この時、肌色に合った色を使うことが重要!肌色に近ければ薄塗りで自然な仕上りになります。

色がピッタリでも、シミを隠すほど全体的にしっかり塗ってしまうと厚塗り感が出てしまったり。遠目からは綺麗に見えますが・・・

「現状の革を生かして自然な綺麗さ」を心掛けつつ今後も技術力をより向上させるように努力していきたいと思います♪


スマイルリペアセンター
〒400-0113 山梨県甲斐市富竹新田470-7
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鞄の黒いシミを色修復 エルメス バーキン 全体色染め ハンドバッグ 色修理

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こんにちは。

雨が続いたり、そうかと思えば熱中症の方が出るくらい晴れたりと体調を崩しがちな季節です。食事と睡眠をしっかりとって予防を!

雨の日は外出を控えたりしますが、この時期しか味わえない美しい景色や風情を楽しむのも気分転換になるかと思います。

紫陽花や花菖蒲は、雨で色も一層鮮やかに見えるのでおススメです。鎌倉の紫陽花寺(明月院)が有名ですね。

心身ともに元気に過ごしたいものです。

 

今日は、黒いシミと持ち手の黒さが目立つ色あせたバーキンの色修復です。

浸透してしまったシミは消すことができないため 色修復で目立たなくします。

この革は、色修復すると質感と風合いが変わると言われる革で、色を入れると質感が変わります。

元々の革の風合いとは変わりますが、色修復すると黒いシミが目立たなくなり見栄えする様になります。

色修復前(before)と下地処理後に全体的に色を入れた状態(after少し前)の写真を載せました。

(今回は完成写真ではなく、途中経過をご覧ください)

before

after少し前

黒いシミ部分の革の硬化や周囲と違った質感は、写真では分かりづらいでしょうか。肉眼では分かるのですが、光の加減でシミ跡が浮くような感じになっています。この説明が難しい・・・

薄い点状のシミは分からなくなりましたね。

革の乾燥や今までのメンテナンスの状態で均一に色が入らないことがあります。

今回はそうでした。そのため中央がワントーン暗めだったり、シミを隠すために色を多く重ねた箇所は周囲と若干差があります。

周囲と色が均一になるようにこの後 微調整して仕上げます。色ばかりに気をとられるとその箇所の質感が特に浮いてしまうのでバランスよく仕上がるように気を配ります。

コバ塗りを含めた微調整後 色定着を確認しましたら、after写真を後日載せようと思います!


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エルメス エブリン ショルダーバッグ 色修復 色擦れ直し ブランド 修理

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今日は、エルメス ショルダーバッグ(エブリン)の外側全体色修のbefore・afterです。

見た目にもわかる革の乾燥と色擦れが進んでいます。この状態で保湿クリームなど塗りますと、白く色剥がれた箇所は黒ずんでしまうので、ご自身でのメンテナンスはかなり難しくなると思います。

全体的にエアーガンで汚れを吹き飛ばし、下地処理でガサガサの革部分を滑らかな手触りにします。

この時 「滑らかすぎないように」「シボ(革柄)をできるだけ残すように」を心掛け作業します。深い爪跡などを見えなくなるほど滑らかにしますとシボの無い革面になり、色修復後に合皮のように見えてしまいます。シボを残しつつ、キズを目立たなく見栄えする様に仕上げます。この加減が難しい・・・

さらにベルト先端のくるみボタン(革で包まれたボタン)の革が擦り切れて金具自体が見えています。こちらはこの上から色を塗って目立たなく仕上げました。

くるみボタンの作製交換も可能ですが、エルメス金具のままでとのご希望でしたので色入れ作業となりました。革の無い箇所との段差が残りましたが、綺麗になりましたね。

\\そして完成!!//

 
 
エブリンは、色修復のご依頼が多いものの一つです。ゴールドと言われるキャメル系のお色やブルージーンと言われる水色系のお色のご依頼が特に多いですね。
同じお色でも、メンテナンスやご使用状況で革色の違いが若干あります。
 
当社では、「Hermès」の文字周囲の革色を作り、色修復します。文字はそのまま残して自然で綺麗に仕上がるからです。
 
作業中には保湿もし、作業期間中にオゾン室に入れますので除菌もされ安心です。
このバッグもまたお出掛けに活躍してくれることと思います。

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梅雨の時期の革のメンテナンス

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こんにちは。今年は一週間早く梅雨に入ったそうですね。

梅雨を意味する多くの言葉に「麦雨」や「五月雨」「水取雨」「田植雨」「土用雨」がある事を知りました。

麦の実る頃(5月下旬~6月初旬)の雨なので「麦雨(ばくう)」

旧暦の五月ごろに降る長雨を「五月雨(さみだれ・さつきあめ)」

田植えには水が必要なことから「水取雨(みずとりあめ)」「田植雨(たうえあめ)」

夏の土用に降る、梅雨の末期の雨を「土用雨(どようあめ)」

梅雨の別名がこんなに多くあることに驚きです。

五月雨は、俳句などで聞いたことがありますが、他はなかなか馴染みがありません。

でも、この機会に覚えておこうと思います。

 

雨が降るこの時期 革製品は水分や高い湿度に弱いので使用後のケアが大切!

雨で濡れてしまってそのままにしてしまうとカビや臭いの原因になってしまうことがあります。特に革靴は、濡れていなくても履いた後に何もせずにムシムシしたところに置いたままにすると臭いがすることも。

この時期のケアとしては、

①使用後 水分をふき取り柔らかい布で乾拭き、革が乾燥しているようなら革用の保湿効果のあるクリームを使います。

②直射日光をさけて風通しの良い場所で日陰干し

③靴箱など置く場所を綺麗にして風を当てるなどした良い環境での保管

をするのがおススメです。

簡単なケアですが、日ごろのお手入れが大切な時期です。

ご参考にしていただければ幸いです。

 

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作業は道具で決まる?

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「ネットで見たんですが、刷毛塗りは跡が付くからダメ、エアブラシは細部まで塗れないからダメ。どちらが正解でしょうか?」

こんな質問を時々いただきます。

当店が発信したものではないので、どこを見たのかは分かりませんが、

大切な品物を預ける上で気になるところですよね。

 

当店では・・・

 

「両方使っています!🎉👏」

あーうまく逃げたな・・・と思いますよね?

でも、刷毛にもエアブラシにもメリットはたくさんあるので、

それを活かして丁寧に作業する事が基本中の基本です!

確かに、ご質問のような事も全く無いこともないですが、

リペア作業は道具で決まる訳ではなく、

作業する職人の知識と技術力が大切。

 

どちらを使っても扱う職人が未熟だったり、やっつけ作業では仕上がりはあまり良くないと思いますよ。

道具で○○を使っている業者はダメ!

という事は無いと思いますが、それだけで決めることなく、

要望や不安など質問を事前にたくさんしてください。

もちろん、相当使い込んだ品物を新品同様にとはなりませんが、

信頼できるお店選びを是非してみてくださいね!


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