10月 衣替えの季節 鞄のお手入れ 

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こんにちは。
朝晩は少し涼しくなって過ごしやすくなりましたが、日中は30度を超える事もあり、気温差で体調を崩さないように気を付けたい季節ですね。

10月に入り、衣替えをした方も多いかと思います。この時期に一緒に鞄のお手入れもするといいですよ。

夏用バッグの中に入っているものを出して、内ポケットの角のほこりなど取りましょう。
年間通して使っているバッグもこれを機に、バッグの中をスッキリさせるとGOOD!
晴れの日が続いている時に半日ほど日陰干しにしたり、風を当てておくとカビ防止になります。

クレンジングやクリームなどでのメンテナンスは、革の種類によってシミの原因になるものもありますので、
不安な方はバッグの中の掃除と換気だけでも効果はあり!

お財布や鞄、靴は大切にしまったままですと、合皮やゴム素材が劣化することが多々あります。
そんなことになってしまった経験談をお話しします。

2年前に父に誕生日にプレゼントした革靴。父は特別な時に履こう・・・と箱に入れたままだったそうです。
久しぶりの家族旅行に「あの靴を履こう!!」と箱から出して履いて行ったら、途中でゴム部分がポロポロと剥離して履いて歩けない状態になってしまいました。旅行先で新しい靴を買うことになったのも今では良い思い出ですが、靴屋さんを見つけるまで大変でした。
何より履いている所を見せたかった父はガッカリ。どんどん履けばよかったと一言。

また、よくあるお問い合わせで修理方法を聞かれるのが、お財布内側のベタつきや剥離の改善。

新品のお財布を箱にいれたまま保管。使ってみようと出してみたら外見は新品ですが内側の合皮がベタつき、一部剥離が始まっているので修理したいというのがあります。
この場合 お財布を解体して内張りを張り替えることになり、新品を買うようなお値段ぐらいになってしまうものもあります。

使っていなかったので使用感は無く外見が綺麗なので簡単な修理と思われがちですがそうではないのが残念です。

せっかく気に入って買ったものや大切な人から頂いたものは使ってあげるのが一番です♪
そして使うときには丁寧に扱うのが綺麗な状態で長く使い続けるコツ✨

外出する機会も増えてきましたので使ってない鞄やお財布を使ってみてはいかがでしょう。


スマイルリペアセンター
〒400-0113 山梨県甲斐市富竹新田470-7
営業時間:9:30~18:00
定休日:土曜、日曜、祝祭日
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CHANEL シャネルチェーンショルダーバッグ マトラッセ 2.55

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こんにちは。前回のブログから少し間が空いてしまいました。
7月・8月はシャネルのチェーンショルダーバッグ(ブラック)の色修復を多くご依頼頂きました♪
定番のブラックといっても、様々なデザインがあり目を楽しませてくれます。

シャネルのチェーンバッグは、幅広い年齢層に愛され、フォーマルにもカジュアルにも活躍してくれる魅力的なバッグですね。

ダイヤ型にステッチが入ったキルティング加工の『マトラッセ』
ココマークの留め金具や革ひもを編み込んだショルダーチェーンも特徴です♪

1950年代にココシャネルが仕事に復帰する際デザイン改良され、
その日付1955年2月にちなんで名付けられた『2.55』ショルダーチェーンバッグもあります。

革ひもを編み込ませない金具のみのショルダーチェーンで留め金具もシンプルなもの。

また、かぶせ(フタ)が二つあるダブルフラップ、かぶせが一つのシングルフラップと色々なデザインがあります。

この使いやすく見た目も素敵なショルダーチェーンバッグ。どんなきっかけで考えられたかというと・・・

1920年代 クラッチバッグやハンドバッグなど片手がふさがるバッグが主流だったのを、両手を自由にできるデザインのバッグを考え、兵士が使うバッグにチェーンストラップを付けたのが始まりと言います。

このチェーンストラップもココシャネルが子供の頃に過ごした孤児院の修道女のベルトからヒントを得たそうです。

ココシャネルの人生をちょっと調べてみると、なかなか奥の深い波乱万丈な人生を送った人なのがわかります。

CHANELがみんなに愛され有名になるには才能だけでなく物事のタイミングや人脈などが大切なことが分かったり、バッグや服、アクセサリーをどのようなコンセプトでデザインしたかを知ると更にシャネル製品に愛着が湧くかと思います。

良かったら、調べてみてくださいね(^^)


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当店で定期的に行っていること

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こんにちは。先日 ブルーベリー狩りに行ってきました。美味しかったー!
苺、サクランボ、桃、ぶどうのフルーツ狩りは行ったことがあったので今回は行ったことのないブルーベリーにしました。
何種類ものブルーベリーを食べ比べができるのはなかなか無い経験だったので面白くてGOOD!(^^♪

フルーツ狩りは、食べ放題のプランと収穫した果物を計り売りしてくれるプランとありましたので好きな方を選べますよ。両方を選択することもできるようなのでより楽しめますね。

山梨は、フルーツが色々食べられるので嬉しい! 

でも、フルーツ狩りだけでなく森のバギー、乗馬、ハイキングなど色々体験できるレジャーもあるので気分転換にチャレンジしてみてください。

 

さて今日は、通常作業以外でやっていることを少しご紹介。

修理をする上で綺麗に仕上げるのに必要な事、
それは、技術力はもちろん、道具と資材も重要。

以前のコラムで「作業は道具できまる?」にも載せましたが、
どの道具を選択するかは定期的に色々試す必要があります。

資材も同様。
メイン資材は開業以来同じ資材2種類を使い続けていますが、色や革のダメージ具合により現在では更に3種類増えました。
できるだけ元の状態に近づける事ができるよう、削れた革の補修を探っているうちに資材の種類が増えました。
次から次へと新しい資材が開発され、メーカーさんの努力には目を見張るものがあります。

例えば、黒く染めるのに黒色の資材は4種類。これをダメージに合わせて使い分けたり、混ぜて使用します。
メーカーによって黒でもツヤ感や色が若干違ったりするので、青や赤など他色を混ぜる事もあります。

色づくりのイメージは、どの色でカラーリングするかを現状の革色に足し算・引き算してみる感じです。
一種類の黒色だけで色修復すると思いがちですが当店では違います。

角スレはペーストに近い状態のものを使ったり、乾燥した革にはトリートメント効果のある資材だったりと用途に分けて使い分けます。

色々と試すと聞くと、修理品で試すのでは?と心配になるかと思いますがそんなことはありません。
資材や道具、バッグ・財布などは試し用で購入したものを使います。

(革の切れ端ではなく、製品で試せるので有難い(*‘∀‘))

ただ、試してすぐに新しい資材をお客様の品物に使うことはありません。

使用効果と色定着など当店独自の試験を繰り返します。

時間と費用をかける事はなかなか個人ではできないですよね。こんなところがご自分で色修復する違いの一つかと思います。

ちょっと聞いてみないと分からないこともお伝えできればいいなと思います!

ではまた(^^)/


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修理品が届いたらすること 

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ご依頼品がどのような流れを経て作業に入るか気になる所ですよね?

今日は意外と知られていない、検品・発送部門の作業をざっとご紹介します(^-^)

 

①まず、届いたダンボールの外側をアルコールで拭きます。コロナ禍では特に大変な作業でした(^_^;)

②ダンボールを開け、申込書・品物など同梱品の確認をします。

この時②で確認した品物や付属品を作業指示書に記入します。

③記入頂いた問い合わせナンバーから、事前に仮見積りした伝票を見つけます。

④到着時点のお品物を写真撮影します。

⑤仮見積りと申込書の修理希望内容を確認し、正式見積りを担当職人と共に作成します。

⑥LINE・メール担当者が正式見積りをご連絡します。

⑦作業可否のご返信がありましたら、ダンボールの外側と修理品自体に受付№のタグをつけます。

ここから、本格作業に入る前の準備作業に入っていきます。

⑧修理品全体をエアークリーニングして、形を整えオゾン室に入れます。

(革の状態によっては、この時に担当職人がクレンジング・保湿をすることもあります。)

革の乾燥が進んでいるときは何度かに分けて保湿をします。

この後、順番が来たら作業に入っていきます。

 

ご依頼の際、送ったダンボールに貼った宅配の送り状について、個人情報の流出が心配とお客様に聞かれたことがありました。

運送会社の送り状には、当然ですがお客様のお名前とご住所などが記載されています。

その送り状は仕上がるまで保管しておりますが、ご依頼品を返送した翌日までにシュレッターで破棄するよう社内規定があります。

送っていただいたダンボールに貼り付けたままダンボールを捨てる事はもちろんありませんし、送り状を丸めて捨てる事もございませんのでご安心ください。

また、基本的には修理依頼品以外は同梱されないようお願いしておりますが、

やむを得ず同梱されてしまっていた場合は、仕上り品発送の際に②の書類を確認し、ご返送忘れが無いようにしています。

修理品到着時の手順は、大切なお品物を預かる上で大切なことですので、検品発送部門の基本中の基本。これからも安心してお預け頂けるよう心掛けてまいります。


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エルメス エブリン ショルダーバッグ 色修復 色擦れ直し ブランド 修理

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今日は、エルメス ショルダーバッグ(エブリン)の外側全体色修のbefore・afterです。

見た目にもわかる革の乾燥と色擦れが進んでいます。この状態で保湿クリームなど塗りますと、白く色剥がれた箇所は黒ずんでしまうので、ご自身でのメンテナンスはかなり難しくなると思います。

全体的にエアーガンで汚れを吹き飛ばし、下地処理でガサガサの革部分を滑らかな手触りにします。

この時 「滑らかすぎないように」「シボ(革柄)をできるだけ残すように」を心掛け作業します。深い爪跡などを見えなくなるほど滑らかにしますとシボの無い革面になり、色修復後に合皮のように見えてしまいます。シボを残しつつ、キズを目立たなく見栄えする様に仕上げます。この加減が難しい・・・

さらにベルト先端のくるみボタン(革で包まれたボタン)の革が擦り切れて金具自体が見えています。こちらはこの上から色を塗って目立たなく仕上げました。

くるみボタンの作製交換も可能ですが、エルメス金具のままでとのご希望でしたので色入れ作業となりました。革の無い箇所との段差が残りましたが、綺麗になりましたね。

\\そして完成!!//

 
 
エブリンは、色修復のご依頼が多いものの一つです。ゴールドと言われるキャメル系のお色やブルージーンと言われる水色系のお色のご依頼が特に多いですね。
同じお色でも、メンテナンスやご使用状況で革色の違いが若干あります。
 
当社では、「Hermès」の文字周囲の革色を作り、色修復します。文字はそのまま残して自然で綺麗に仕上がるからです。
 
作業中には保湿もし、作業期間中にオゾン室に入れますので除菌もされ安心です。
このバッグもまたお出掛けに活躍してくれることと思います。

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